外壁塗装って本当に必要?

塗装の塗り替えは本当に必要でしょうか?





塗装は必要か?

YES,NOでお答えすると、答えはYES,です。
それは、なにも私が塗装業者だからというわけではありません。車やそのほかの機械などにもメンテナンスが必要であるように、建物もメンテナンスが必要なのです。
塗装には、紫外線や外気から壁面を守るという役割があります。
特に沖縄は紫外線が強く、車も多く走り、四方を海に囲まれているため台風による塩害など、外壁にとって防御する敵には不足しません。
外壁の劣化を判断する1つの基準として「チョーキングしているか」を判断しています。チョーキングとは、塗料が劣化し、壁に触れた場合に手や衣服などに汚れとして付着することをいいます。
塗膜がこのようにチョーキングしていれば、塗装が劣化しており、外気から外壁を守る能力がなくなってしまった状態なのです。
外壁のコンクリートはアルカリ性です。コンクリートを補強するために中に張り巡らされた鉄筋とは相性がよく、アルカリ性が中の鉄筋を錆(酸化)から守ってくれているのですが、塗膜が劣化し、外壁が外気にさらされてしまえばコンクリートの表面からだんだん中世へと変化し、中の鉄筋もさびやすくなってしまい、結果的に外壁自体もボロボロになってしまいます。

ひび割れがあれば・・・・

お客様がクラック(ひび割れ)と騒いでしまう中にも、とりわけ細いクラックがあります。
程度で言えば、髪の毛のような細いクラックですが、それらを私たちは、アクラックと呼んでいます。
厚みにして1㎜にも満たないヘアクラックは、直接雨漏りの原因になっている例は稀です。
ヘアクラックは、外壁表面上にしかクラックを作っていない場合が多く、外壁の奥まで貫通していない事が大半です。
この場合は、奥までクラックが貫通していないので、現状では直接、雨漏りの原因になることは、ほとんどありません。



しかし、ヘアクラックから太いクラックへと変化していく事がありますので、きちんと観察してクラックの太さが変わるようでしたら、要注意でしょう。



クラックの補修の間違った方法として、補修工事前によく見られますが、お客様ご自身でクラックの上にコーキングを被せただけというものです。
それではコーキングがしっかり充填されません。

しっかりと処理するためにはクラックに沿ってV字型にクラックを大きく削ります。
ある程度までクラックに深さと幅をもたせて初めてコーキングを充填するのです。
仕上げに、その上から、モルタル外壁なら接着剤塗布の上に防水モルタル、窒素系サイディングの場合はプライマー塗布の上にコーキングを充填します。
さらに、その上から必ず塗装をして仕上げます。

外壁にクラックが発生してしまいやすい部分としては、開口部やフードの出隅部分、外壁材の留め付け釘の周り等があります。



以上のことからもクラック一つで大騒ぎする業者さんには注意です。
チョーキングなどの程度も頭にいれつつお客様ご自身でしっかり観察しましょう。